The story of 大阪ららぽーと和泉店舗デザイン





POSTED: 2021.05.31





ららぽーと和泉の出店。区画自体かなり歪な形勢をしていてるのでサブリースをして数店舗が入る区画としてはあまり良い形ではありませんでした。実は私にこ案件が来る前は違う設計士が担当していたのですが、この歪な区画の中に3店舗分の店舗の区画割をしそれぞれのご要望を聞いてリースラインを作る事が出来なく、社長直々に私に依頼がきたのでした。


当時はかなり忙しく一度お断りをしたのですが、社長自らのご依頼でしたので、それではと言う事で担当させて頂いた所、厄介な形ではありましたがそれほどサブリース店舗へのレイアウトは難しくはなくむしろなぜこの区画を契約されたのかが少し不思議な案件でした。


実はららぽーとは避難導線の経路が倉庫を回遊しての許可が降りない場合が多いのです(イオン系は結構許可が下ります)。上記の平面図の赤のハッチ部分を見るとわかる様に、通路幅1600mmで避難経路を区画のエンド3つの扉から取らなければいけません。この避難通路の面積だけでなんと20坪も無駄にしていて、この区画は合計約100坪、詳しい方は直ぐに計算できるかと思いますが年間どれだけの家賃を無駄にしていることか.....年間固定費必要異常に掛かっている計算。この区画の契約への経緯を聞いて見たところ、どうやら最後に余った区画の一部を切り取って他の会社に貸し、借り手がいなかった所に話が来て、どうしても出店したかったので契約をしたそうです。



ここで我々店舗デザインをしている者が、どう区画を生かすかが一番の仕事となり、様々なデザインをシュミレーションし如何にお客様を奥へ引き込むかを考えこみました。この鰻の寝床のような区画で分かりやすいサインなどで奥へと意識させるのもありなのですが、この時はファサードで大きな下りと柱を作り、その流れで奥のレジへと造作を繋げていくデザインを考案。避難経路の前は規制上間仕切り壁が立てれなかったので、背の高いシェルフ造作を作りレジの裏側へ回り込ませる空間を製作。







ファサードから意匠がつながるレジ↓





レジ裏造作↓







オープン後はお客様も店全体を回遊する様になっていて売り上げも好調 との事でした。


商業施設ららぽーとは他の商業施設よりデザイン規制や設計指針が厳しい事が多いです。B工事内容もしっかりと契約前に把握しておかないと、予想以上に工事費が高くつく事があります。もし出店契約前にお悩みな部分などありましたら、いつでもお気軽にo8Designまでご連絡ください。